例のフォーキャストが仙台で演奏するとの事で、震災後の東北の様子も気になっていたので、出かけることにしました。JTBのホテルと新幹線代が込みになった割安セットを購入しましたが、2人以上でで申し込めばシングル2部屋でも、選択肢が沢山あるのですが、一人で申し込めるプランはあまりありませんでした。
昼前に仙台に到着し駅前を見渡すと、いきなりヴィレッジ ヴァンガードが目に入る。古い人間にとってはサブカルのイメージが強い店だが、時代は変わっているのであろう。久々にねこぢるを思い出してしまった。
少々感傷に浸った後、志乃ぶ本店へ向う。数人並んでいたが15分ぐらいで入店できた。小上がりがあるのが田舎を感じさせるが、そこには家族が陣取っていて、小煩いガキも、もれなくついている。冷やし中華そばを頼んでみたかったが、堪えて普通の中華そばを注文。麺のぐんにゃりした食感が、永福町・大宮八幡にある草むらを思い出させた。結構油が強く、個人的には小ガキに食わせて大丈夫かレベル。大正時代からの店と言うだけあって、古くからある店の法則である、餃子は供さないが、お酢は机上にあるパターンを踏襲していても、胡椒はちょっとモダンなブラックペパー。

ホテルリッチモンドにチェックインし、疲れたのでゴロゴロしていたら思いのほか時間が経過して、あわててタクシーを拾い、会場の元鍛冶丁公園へ向うが、なぜか錦町公園で下ろされた模様。ややこしい事に、その公園の道を挟んだ所で、にぎやかな祭り風イベントが開かれていて人が集まっている。
そこかと思って向うが、どうも違う。しかたなく近くをウロウロすると、またもイベントを行っている公園が見えたので向ってみると、そこは勾当台公園、というようにミラノでもご披露した、いつもの芸風全開だ。キャシーに語りかけるまでもなく、一日の半分ぐらいは迷ったり探したりしているので、なかなか買い手はつかない。
万策尽きてメンバーに電話をし道を習い、何とか4時半の開演時間にたどり着いたそこの公園は、まるで昼の歌舞伎町に、ぽつんと広がる空虚のようで、オレも思わず歌った。
聴こえてくるのはNOISE
踊っているのはオレだけ
ひどくいじけた ひどくしらけた
田舎の ROCK SHOW
響いているのはBASS
ノッているのはオレだけ
つかみきれない ひどいリズムの
田舎の ROCK SHOW
注1)ごめんねマリーとピンナップス
注2)プログレなのでリズムは少し複雑
注3)KURZWEIL K2500Xの音は素晴らしかったが死ぬほど重そう。

演奏は5時半頃終り、その後に一人で何十年ぶりかのピーターパンへ行き、もう東京ではお目にかかることが無くなったフレンチ・コーヒーを飲む。店内でレコを販売していたので、一通り漁って拝観料の Mick Fleetwood / The Visitorを購入。
6時半から打ち上げと称して「北の一」へ集合し飲食したが、ビールはアサヒだった。

飲まない人は?
3時間ほどして、地元の人に連れられて2軒目 Aja’s に移動。どうもここのマスターが、件のコンサートの主催をしているらしいが、普通のビールが無くてギネス。

Aja'sのあるビル入り口
更に連れられて3軒目エルヴィス・カントリー・テネシーに行くが、ここは何処か状態の、ここでもビールはアサヒ。
またも、キャシーに語りかけるまでもなく、何処だか判らないのでTAXIを拾い、途中で人を降ろしながらホテルまで戻るが、どうしても違うビールが飲みたくて、前にある鳥将軍・京花院店へ行くが、見当が違い素早く退散するも、購入したレコを忘れた。
十分に酔った頭と体に、満たされない心を抱え(笑)、駅の方に向い、ついでに方針も変更し、見つけたラーメン屋「末廣」へ入る。黒いスープとチャーシューの感じが、何となく蜂屋を思い出させたような気が・・・さんざ飲酒した後なので確かではない。
次の日は、一度いつもの時間に起きて、ちょっとウダウダして二度寝。10時45分にチェックアウトし、「やまがた辛味噌らーめん・りゅうぞう」へ行きブランチ。龍上海をイメージして臨んだが、味噌のスープと乗っている辛味噌の折り合いはもう少しか。ココにも冷やしラーメンがあり、いつかまた夏に来て、食べてみたいと思った。
仙台のラーメンの印象を3軒で総括するのもナンだが、全体的に後味に違和感ありで、油が強いからかもしれませんが、そのあたりは北国のラーメン特性なのか。
MAXに乗って仙台を後にしたが、一階席って防音壁に遮られて、ほとんど何にも見えないんですね。
忘れていましたが、仙台市内は3月の地震の影響は全く感じられませんでした。