連休の中に、ラック回りの掃除を兼ねて、アンプの接点などを掃除したついでに、久々に中を開けてみたので、我が家のNAIMのアンプをご紹介したいと思う。


左からプリNAC72、プリ用強化電源Hi-Cap、パワーアンプNAP140
まず開け方、四隅のゴム足を、(ドライバーではなく)指で回して外す
(逆に入れる時も指で)。

中を引っ張り出すと、こんな感じで出てくる。

下が意外と見ることの少ない、プリ、プリ電源、パワーアンプの3点セットの写真。一応、プリとパワーアンプだけで鳴らすことが出来るのだが、グレードアップとしてHI-Cap と呼ばれる、プリ用の外部電源を追加している(3種あるうちの真ん中のグレード)。一瞬まちがえでは、と思われるかもしれないが、このプリ用の電源トランスが、70W+70W 4Ωのパワーアンプのトランスより二回りほど大きい(多分250Wクラスのパワーアンプと一緒)。この事により、どのような恩恵があるかは、容易に想像できると思う。

左からプリ、プリ用強化電源、パワーアンプ
プリもパワーも回路が無いのではと思えるほどシンプル

トランスの比較、もちろん左がHi-Cap、右がパワーアンプ
と同時に、プリはかなりセンシティヴで、ちゃんとしたラックに置かないと、露骨に音が悪くなるし、振動も嫌うようだ。逆に、パワーアンプの方はあまり頓着しないようだが、最近はパワードスピーカーが珍しくなく、その方が音が良いとされている様で、パワー・アンプは元来そんな物なのかもしれない。
肝心の出音の方だが、初めて聴くと驚かれるのが、定位や前後の奥行き感等が、あまり感じられ無い事。またワイドレンジでもないので、差し詰め、大きく解像度の高いラジオに例えられるか。但し、グルーブ感(良くPRaTと表現される/Pace, Rhythm and Timing)や力感は十分備えているので、音楽を楽しむには問題がないが、いわゆるオーディオ的快感は得難いかも知れない。
またカルトと揶揄される事がもあるが、スピーカーケーブルの長さや、タップへの電源の指し方の順番(ソースファーストなので、根本に近い方からCD、プリ、パワーの順)、アースなど、そう呼ばれるのに相応しい、守るべき掟が色々あったりする。
下記は起業者であり、設計者であった、故ジュリアンの禅問答(教義)の一部である。
NAIMの山を登るには、このようなことが理解できないと難しい(笑)。
HMM. YOUR DIN CONNECTORS HAVE LOCKING RINGS AND MY FRIEND TOLD ME NOT TO LOCK THEM - HE SAYS THAT THIS IMPROVE SOUND!
Date: July 04, 1999 03:03 PM
Author: julian vereker
Subject: locking rings
There is a school of thought that holds that loosening the locking rings on the DIN plugs sounds better - its an easy enough thing to tryfor yourself.
I suspect that the results obtained will differ depending on what the equipment is mounted on.
However some people like the locking rings since they prevent their children pulling the interconnects out unexpectedly.
julian