なぜクロッパー云々かは、もうタイトルを見ればお分かりのとおりなのだが、
なんとドヒニーが来日して10月1・2日にビルボードでライヴとの事。
行きたいけど行けないかも、ちょっと悩ましい。
この人、本国アメリカでは受けず、日本のみで発売されたりとか、その昔に
アサイラムから、ジャクソン・ブラウンとデュオで売り出そうとしたが、喧嘩して
破談になったとか、ハード・キャンディーというタイトルのLPのジャケット
に裸で写っていたりで、タイトルに戻るのだが、ある日、友人のE君の家に
行くと、このレコードをかけてくれたが、音が彼の守備範囲と違うため、どう
して買ったの?と聞いたら、ボズのニューアルバムと間違えたとの事で、こ
れが出会い。
確かにE君は勉強は得意ではなく、更に色弱だったりするのだが、普通に日
本語は読めるし、アメリカにも2ヶ月ほどホームスティしていたため、ローマ字
もOKなはずで、普通じゃ間違えるなんてあり得ない話だろって。
しかし、実は美しい誤解のネタがあり、どちらもジャケットを写ったカメラマン
は同じで、Strobist- Moshe Brakha(Brahka ぢゃ無いよ)、フラッシュを使った
独特の作風のジャケ写が強く印象に残り、誤解して購入してしまったのでは
ないだろうか。
そして以降、海辺では至る所で、暗くなる前からストロボが焚かれるように様に
なった話は、伝説と成っている。当時は Norman 200B flash なんて手に入らな
いので、とりあえず光ればカコでも何でもOKだったが、デジカメでは上手く行
かないため、今は廃れた。そう言えば SPARKS の No.1 In Heaven のジャケ
写もモシャだったね。
内容は聴いて貰うのが一番だが、当時、彼の甘い声に激怒した人たちが、ステ
レオの前で次々と卓袱台をひっくり返したという話は聞かないので、日本では、
それなりに受け入れられたようだ。
LPに針を落とすと、ソリーナをバックにシンセの音が段々とフェード・インして
くる始まり方からして、もう何か違う。当時、新進気鋭だった(らしい)デビッド・
フォスターのアイデアか、素晴らしい。そして、そこにアコギが乗って曲が始まっ
て行のだが、このアコギの音も痺れる。
そしてB面がまた良い。プログレでもないのにエモなシンセ、温度感の低いエモ
なギター、温度感の低いファンキーなリズム。そして最後のバラード、こってりし
つつも温度感の低い(笑)オケ、甘い声で失恋の歌。このレコードを何十回聴い
た事だろう(特にB面)。
当初はロックのバリエーションのAORだったが、AORから洋楽に入る人が現
れた時代の話だ。
おまけにモシャ紙ジャケ3連発。
全て表裏デザインされている。

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